９７／１０月分　パリ音楽博物館
　
パリ在住の知人の薦めで、音楽博物館を訪れました。ここ、弦や管や鍵盤楽器の 展示は多いのですが、打楽器はあまりないのよね(;_;)。あってもありがちな昔の ティンパニくらい。皮の作りは現在とそんなに変わらないようでした。あとは プロバンス太鼓。肩から吊るす締太鼓で、ルックスはトーキングドラムのようでも あり。
さて、ここの博物館は、貸し出されるヘッドフォンセットを頭に付けて歩いて いると、自動的に目の前の展示のための電波を受信して、耳に説明が飛び込んでくる 仕組みになっています。いろんな楽器の演奏と説明を聞き流しながら歩いていると 突然耳に飛び込んできたのが、鐘の音。さて何の曲でしょう？

ぎょわ〜〜ん　ぎょわ〜〜ん　ぎゅお〜〜ん

はい、良い子のみんなはもうわかりましたね？（わかるかい！＞をれ）泣く子も黙る 幻想交響曲であります。ををそういえばエクトー・ベルリオーズはおフランス人でしたね。 恋人のテーマがうんぬんとか、断頭台への行進とか、地獄の妖怪？の乱恥気騒ぎとかを サンプルつきで説明していました。さてこの鐘の音が、バンダで鳴らされてるらしく あまりよくは聞こえないのですが、古臭く埃っぽくちょっと錆も浮いてそうな壊れかけた 湿っぽい教会の鐘(^^;、な音なんですが、これがなんともいい！幻想の５楽章には、ぴったり！ これと比べると、某所でレンタルしている鐘は、健康的すぎます。たろうは断言する！ この音の鐘のレンタルを開始したら、あっという間に従来の鐘に取って代わり、幻想の鐘の スタンダードとなるであろう、と。
さて次に飛び込んできたのは、天まで響けとばかりに鳴り響くオルガンの音。さて何の曲でしょう？

じょわ〜〜〜ん！

はい、良い子のみんなはもうわかりましたね？（わかるかい！＞をれ）泣く子もさらに 泣き叫ぶ（謎）オルガン付きであります。確かに、カミーユ・サン・サーンスも おフランス人でしたね。この曲が初演されたホール（パリだったらしい）の模型まであり ました。サンプルの演奏も迫力満点。
さて、こうパリに縁のある曲が続いたら、やっぱりこいつが出てこないと終わるもんも 終われないでしょう。パリで初演され、それこそ賛否両論の大論争を巻き起こしたこの曲。 さて何の曲でしょう？

.....

あれ？説明だけあって何も聞こえてこない。なんでこの曲だけ音がないんだろう？けっ、ツメが甘いぜ(^^; まぁいいや、良い子のみんなは...（しつこい＞をれ）泣くどころかもう阿鼻叫喚 の、春の祭典であります。をろ？ストラビンスキーはおフランス人ぢゃなかったはずだが？ そうか、フランスに帰化した人なのねん。
う〜む、しかし結局たいこのコーナーはないのねん...と思いつつ歩いていたら、をを！ なにやらたいこ類の音が聞こえてきたではありませんか？な〜んだ水臭いんだからもぉ〜 と思いつつ近寄っていくと、しかし、ちょっと様子が変！？「みゃ〜ん」と、隣の猫が鳴いている ようなサイレンの音？よぉく聞くと、打楽器類もなんだか精神分裂的に鳴らされてる？ ひょっとして現代ものか？や、やばいぜ！と思いつつ説明を読むと、なるほど、エドガー・ヴァレーズ の「イオニゼーション」のコーナーでした。バスドラ、スネア、どら、ウッドブロックなどの展示など。 この人もフランスに縁のある人なのか？よく知りません。たいこのコーナーは結局これと、 あとガムランの打楽器オーケストラの展示の２つだけでした。あとはへんてこな楽譜の コーナー。線やら図形やらで書いてある楽譜とか、猫が五選譜上で飛んだり跳ねたりしてる 楽譜とか、かなり楽しい。それとへんてこな楽器のコーナー。サックスみたいなオフィクレイド とか、オンド・マルトノとか。しかし結局全部フランス関係なのねん。ま、場所が場所ですから しかたないですね。